古文で読む『源氏物語』感想31. 花散里 〜 嵐の前後の静けさ

本日のあらすじ 故桐壺院の妃のひとりで、子どもはなく、経済的にも不如意な状態で里に帰った麗景殿の女御(「賢木」の麗景殿の女御とは別人)は、源氏の援助を受けて静かに暮らしていた。女御の妹・花散里と源氏は一時関係を持った仲。源氏が女御を訪問し、弘徽殿大后一族の天下の息苦しさの中、優しい女御と語り合って安らぎの時を過ごす。 まったり読んでもいられない すごく短い巻です、岩波の本で4ペ... Read More |

古文で読む『源氏物語』感想30. 賢木 Ⅴ 〜 コキデン禍のステイホーム

本日のあらすじ 出家した中宮藤壺は世間から忘れられたようになり、弘徽殿大后一族の天下で所得も激減。同じく左大臣、源氏、三位中将(前の頭中将)も参内もせずに隠れ暮らしていた。左大臣は辞表を提出(受理はまだ)、三位中将は朝廷の冷遇も気にせず、源氏の屋敷で博士を集めて学問サロンに興じていた。 朧月夜が病気で実家の右大臣邸に里帰りしていた折、病気がよくなるのを見計らって源氏と密会を始める。あ... Read More |

古文で読む『源氏物語』感想29. 賢木 Ⅳ 〜 出家ラッシュはまだ先のこと

本日のあらすじ 寺(雲林院)から戻った源氏。参内して朱雀帝と語り合い、退出した所を、朧月夜との源氏の仲を知っているとみられる弘徽殿大后の甥から当て擦りを受ける。後ろめたさに朧月夜と連絡を取らずにいると、朧月夜のほうから会いたいと手紙が届いた。さすがに返事を送る源氏。 桐壺院の一周忌に藤壺中宮主催の法要で、藤壺が出家。源氏はもちろん兄・兵部卿の宮も事前に知らされておらず、みな驚き嘆く。... Read More |

古文で読む『源氏物語』感想28. 賢木 Ⅲ 〜 ギャーッ!!(バタン)

本日のあらすじ 弘徽殿大后が実験を握る内裏が居心地悪くなって里がちな藤壺のもとに、どういうトリックを使ったのか源氏が忍び込んでくる。結局二晩共に過ごすも、藤壺はストレスからすっかり体調不良に。このまま源氏の執心が治らなければ最悪2人の仲が知れ渡り、息子・春宮もその座を追われるかもしれない、と悩む藤壺は出家を考える。源氏は藤壺がとことん冷たいことにフテつつ落ち込み、伯父(亡き桐壺更衣の兄)が... Read More |

古文で読む『源氏物語』感想27. 賢木 Ⅱ 〜ファミリーイケイケに関わらず幸せになれない朧月夜

本日のあらすじ 源氏の父・桐壺院が崩御。朱雀帝(弘徽殿大后の息子)に源氏の重用を遺言しておいたものの、気の弱い朱雀帝は源氏をよく思わない母や祖父・右大臣の言うなりに。中宮だった藤壺は里帰り。一方、弘徽殿大后の妹であり、御匣殿(みくしげどの。帝のそば近く仕える女官)だった朧月夜は尚侍(ないしのかみ)に昇進。帝の寵愛を受けながら、源氏との関係も続いていた。 1.桐壺院崩御で勢力図ぬりかえ... Read More |

古文で読む『源氏物語』感想26. 賢木 Ⅰ 〜なれそめバッサリ、別れはじっくり

本日のあらすじ 六条御息所が娘斎宮に付き添って伊勢に移るのを前に、源氏は未練を断ち切れず面会を懇願。さんざん恥をかいてきた御息所はきっぱり関係を断ち切るつもりだったが、根負けして嵯峨野の野の宮で逢瀬。後日宮中での儀式の後、母娘は伊勢へ移った。 1.六条御息所、一旦退場 て言うかいつ登場したんでしたっけ?ってくらい、「六条わたり(辺り)」の呼び名でいつの間にか源氏との関係が始まっ... Read More |

古文で読む『源氏物語』感想25. 葵 Ⅴ 〜 結婚を「めでたしめでたし」にしなかった紫式部

本日のあらすじ 源氏は左大臣邸から久しぶりに自邸二条院へ。美しく成長し、藤壺に瓜二つとなった紫の上と、当人の心の準備も整わぬうちに気の毒にと思いながらも関係を持ち、正式に結婚する。兄のように思っていた源氏がこんなつもりで自分の面倒を見ていたのか、そんな人に自分は懐いていたのかと、紫の上のショックは大きく、源氏を疎んじる。 1.これ辛い。家庭での性暴力と言えるのでは… 今までで一... Read More |

古文で読む『源氏物語』感想24. 葵 Ⅳ 〜喪服の美男をとことん堪能

本日のあらすじ 亡くなった葵上を偲んで、源氏は葵上の兄頭中将、父左大臣と語り、母大宮と文を交わす。この期に普段は返事をくれない片思いの相手である従姉妹・朝顔の姫君とも文を交わし、父桐壺院を訪ねた後、藤壺にも謁見。 左大臣邸では葵上の死はもとより、婿であった源氏が去っていくことを舅姑も女房たちも悲しんでいた。産まれたばかりの葵上と源氏の若君は左大臣邸で育てられるため、源氏は決して縁が切... Read More |